秘密のお姫様【完】
「うん、そうだけど……もしかして、それだけの理由で⁇」
「ああ、そうだけど?」
………え、何この人。
なんかとんでもない事サラッと言ってませんか⁇
あたしの友達だからって、それも海斗くん達の彼女だからって王子様しないの⁉
……色々大丈夫なのかな⁈
………え?驚くとこが違う⁉いやいや、そんな事は無いですよ。
まあ、そんな事は置いといて。
「……まあ、莉麻達だからね。大丈夫でしょ」
「………なにが⁇」
「んー……莉麻はあたしの幼なじみだし、美那は高校入ってからすぐに出来た友達だから大丈夫かなーって」
「へー、なら王子なんて演じる必要ないだろ?………で、何が大丈夫なんだよ⁇」
「なにがって……逸輝が素で王子じゃない事知ってもあの2人なら絶対に他の人には言わないから」
「……ああ、そういう事。別にそこまで気にしても無いけどな⁇」
「………」
「なんだよ」
「……別に?あたしの時とは言ってることが違うな〜って思っただけですけど⁇」
「あの時はあの時で、今は今なんだよ」