秘密のお姫様【完】
「………で、なんで突然あいつらから逃げてきたの⁇」
あたしと一緒に手を離して貰った莉麻はすぐさま美那に聞く。
………それはあたしも気になってたんだよね〜。
逃げ出す直前まで全く普通に会話してたのに、ホントに突然だったもんね。
「……なんでって2人共もしかして気付いてなかったの⁇」
「え?何に⁇」
「何かあったっけ⁇」
うーん……何もなかったような。
肝試しが終わって普通に皆と話してただけでしょ。
確かあたし達が話してたのは他の人も通る道だったような気がしないでも無いけど。
……ん⁇あれ、なんか引っかかる。
「………もしかして」
「瑠奈分かったの⁇」
利麻が驚いた様に聞いてくる。
……分かったわけではないけど。
「……ただの予想なんだけど」
「うん、なに瑠奈⁇」
美那に促されてあたしは自分の考えた予想を話す。
「……もしかしてあの時他の人がコッチに来てたんじゃないかなって」