秘密のお姫様【完】



………そしてさらに15分後。





「………これで良しっと‼」




「うわぁー‼莉麻さっすがだねっ‼」




「コレくらいどってことないわよ⁇さ、瑠奈目開けて良いわよ」




莉麻に言われて閉じていた目をゆっくりと開いた。





………え、コレあたしだよね⁇





そこには、Lunaの時とは全く違うあたしが居た。





「……莉麻流石だね。Lunaじゃなくて瑠奈だよ。」




「でしょー⁇これからこのメイクで学校来れば⁇」




「………そこまではいいや」




仕事の時はナチュラルだけどバッチリなのが今はしてないに近いナチュラルメイク。





これは驚きですな。





「………2人とももう着替えたんだね」




「瑠奈が着替えてる間にメイクやって髪やって、お互いに待ってる時間にね」




「そうなのね。でも、なんであたしにこんなに時間かけるの⁇」




だって今日は班行動の日だよ⁇




自由行動の明日で彼氏がいる2人がオシャレするなら分かるけど………。





なんで彼氏も居ないあたしなんかを一生懸命オシャレにしてるの⁇





………なんか自分で言ってて悲しくなってくるけどさ。





「………もしかして、忘れてるのかな⁇」




「もしかしなくてもアレは完全に忘れ去ってるでしょうよ」




「どうする?教えてあげる⁇」




「いや、こうなったらサプライズという事にしときましょ」




なんて会話をコソコソと美那と莉麻がしていたなんて知らなかった。




< 310 / 487 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop