秘密のお姫様【完】
「そこの可愛いツインテールのお嬢さん」
「はい⁇」
「貴方は、ご自分のお好きな方ときっと結ばれますよ」
「……それって、どうゆう……」
「ふふ、ただ。少しばかり問題が起こるかもしれませんけど、乗り越えられますよ」
そう言って意味深に微笑むと巫女さんは礼をして建物に入ってしまった。
「……瑠奈。何やってんだよ、あいつら行っちまったぞ」
「………え、あ。……逸輝」
「ほら、行くぞ」
「あ、うん。待って逸輝」
………何だったの⁇
逸輝と並んで歩きつつ、さっき巫女さんに言われた事を考える。
「……瑠奈。大丈夫か⁇」
「………へ⁇何が?」
「いや、随分ぼーっとしてるから」
「ちょっと考え事してただけ」
「ふーん」
………あれ⁇なんか機嫌悪い⁇
何かしたっけあたし。