秘密のお姫様【完】



「……はぁっ……はぁっ……」




………あれ⁇





ここ何処⁉





走って来たのは良いけど、もしかして迷子になった⁇





え、ここって神社の中だよね⁇





森の中にある神社だから、敷地から出てたらヤバイ……。





どうしましょ⁉





「………け、ケータイ!!!」




慌ててケータイを開いてみると、《圏外》という文字が………





……………オワッタ。





夏希さん、お母さん、お姉ちゃん、お兄ちゃん………。





あたしは森で迷子になってしまいました。





とりあえず、迂闊に動くと行けないのは知ってる。





あたしはキョロキョロと辺りを見まわしてみた。





「あ、あの木良いかも」




丁度すぐ近くにとっても大きな木があったからその木の下で待つ事にした。




ずっと立ってるのは疲れるもんね。





何せあたし、今日は少しだけかかとの高いパンプスなもんで。





パンプスで全力疾走したからか、少し足痛いし。





「お邪魔しまーす」




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