秘密のお姫様【完】
「あはは、やっぱりそうですよね……」
「ホントにごめんなさい……」
「大丈夫です、こっちこそなんか突然すいません」
そう言って彼は屋上を出て行った。
「……ふぅ。」
告白なんて始めてされたなぁ。
そんな事を思いながら、屋上を見渡す。
「風が気持ちいいな〜♪」
風がそよそよと吹き抜ける中であたしは歌を口ずさんでいた。
「〜〜♪〜〜♪〜」
ーーーガタッ!
突然物音がして、驚いたあたしは周りを見る。
すると、屋上の隅の方で何かが動いた。
「……誰かいるのか?」
動いた誰かにそう言われた。
少し近寄ってみると、そこにはとってもイケメンな男の子がいた。