秘密のお姫様【完】
そして、来てしまった夜。
あれから逸輝にメールで「意味が分からない。それに抜けて来いって何処によ⁉」
と送りつけてやったら。
「つべこべ言わずに出てくれば良いんだよ。ホテルの裏」と返ってきた。
……何様なの⁇
………あ、俺様の悪魔様か。笑
莉麻と美那に話したら、ニヤニヤされながらお許しを貰いました。
そして現在の時刻は21:55。
あと5分で夜の点呼になる。
コレが終わったら、あたしは先生方に見つからない様に外に行かなくてはならない。
………なんだかんだ言って少し楽しみにしてたりする。
だって、今まで先生に怒られる様な事した事無かったから。
それに、夜に逸輝に会えるって言うのが1番大きい。
ーーコンコン。
「成宮〜佐山〜綾野〜、点呼に来たぞ〜出てこ〜い」
なんて先生の気の抜けた声に返事をして部屋を出る。