秘密のお姫様【完】
「3人とも居るな。明日は最終日だから部屋は綺麗にしとけよ〜。じゃあおやすみ」
「「「はーい」」」
………いつでもどんな時でも、気の抜ける先生だな、まったく。
……あ、違う。
箱根に入った時は突然大声出したんだ。
………どっちにしろ、とんでもない人なのは確かだけども。
「そろそろいいんじゃない⁇瑠奈」
担任の先生について考えていたら、美那にそう言われて、一瞬何の事かと思う。
「あ、そうだった。先生について考えてたからすっかり忘れてた」
「………夏野くんがこれ聞いたら大変ね」
「あはは、そうね。録音しとけば良かったね‼」
「………なんの事言ってるの⁇っていうか時間ヤバイ‼」
………気が付けば、時間は22:30。
先生が来るのが遅くて22:10くらいだったにしても、これはヤバイ!!!
「「いってらっしゃーい」」
「いってきます‼」
「くれぐれも見つからない様にね〜」
「気を付けてね〜」
莉麻達の言葉を背に部屋を出る。
辺りに気を配りながら階段を降りてロビーへと行く。