秘密のお姫様【完】
「断ったみたいね」
「そうだね。でも、どこで待ち合わせとか言われてないんだよね」
「美那も⁇あたしも言われて無いからな」
「え、あたしも言われてないわ」
どうしよう………。
あたし達は3人とも何処で待ち合わせなのか言われてなかった。
どうしようかと話していると。
「瑠奈、お迎えに上がりました」
「え、あ、はい。………って、ええ⁉い、逸輝⁉」
突然声を掛けられて、誰⁉
って思って振り返ったらそこには逸輝が。
え、慌て過ぎて、驚き過ぎて、思わず普通に逸輝って言っちゃった。
あはは、ヤバイかも………。
「ふっ、驚き過ぎだろ瑠奈」
「あ、あう。だって………突然『お迎えに上がりました』なんて言われれば驚くでしょ⁉」
「ごめんね、待たせちゃったね莉麻」
「うふふ、大丈夫よ♪悠斗」
せめて悠斗くんみたいに普通が良かった。
「美那お嬢様、お迎えに伺いました」