秘密のお姫様【完】
「あ、あたし⁉何にもやってないよ⁉」
「じゃあ、なんだ⁇」
「あたし、さっきから居るけど、何もやってないよね。そして、自分の事もよ〜く振り返ってみようか⁇逸輝くん」
「俺、特に思い当たる節なんて無いけど」
「でしょうね。でも、あたしだけじゃなくて自分も考えて考えるようにしようか」
「瑠奈に指図された」
「待って、あたし正論言っただけだよね」
………なんてとてつもなくくだらない言い合いをしていると。
「瑠奈ー‼逸輝くーん‼」
「逸輝ー‼瑠奈ちゃーん‼」
名前を呼ばれて振り返ってみると。
美那と海斗くんカップルが後ろに居た。
「美那達も戻って来たんだ⁇」
「うん、流石に時間になっちゃうしね〜」
「あ、そういえばさっき「るーなー‼」」
海斗くんの声を遮る様にして誰かに名前を呼ばれる。