秘密のお姫様【完】
2時間目の数学でもテスト返し。
「……このクラスでは98点が1人。最高得点です」
誰とは言わなかったけど点数を先生はサラッと言った。
………あたし98点なんですが。
こんな調子で午前中の授業は全てテストが返って来た。
あたしは精神的にテストの時よりも仕事の時よりも疲れてしまった。
………まるで精神修行のようだよ。
ホントにコレはなんのイジメなのか。
新種のイジメの域に達してるよコレ。
なんて思ってしまうほど精神をグイグイエグってくる。
死ぬんじゃないかと何度も思いながら。
……やっとの思いでお昼休みになった。
「「瑠奈ー‼お弁当食べよ〜!!!」」
「………あい………」
元気良くあたしのお弁当を持ってあたしごと引っ張って行く莉麻と美那に引っ張られるまま着いて行く。
………今日はもうこのまま引きずられて行きます。
そしていつものごとく中庭に来ると。
「………あれ、今日は逸輝達まだ来てないね」