秘密のお姫様【完】
教室に向かって居るとケータイに莉麻から連絡が。
[逸輝くん達には体調を崩したって言ってあるから]
[あんまり変な事言ったりしたらダメよ]
これまた結構バレなさそうな事を言ってくれたのね。
[了解です♪]と返しておく。
そして、自分のクラスに着いた。
………ココであってるよね⁇
そう思いながら、ドアを開けると。
「あ、やーっと来た」
「も〜、心配したんだからね⁇」
「エヘッ、ゴメンね⁇」
莉麻と美那に口々に言われて謝りつつ教室に入る。
「………瑠奈ちゃんだー‼久しぶり〜‼」
「海斗、久しぶりでは無いと思うよ⁇」
ニコニコと手を振ってくれる海斗くんに美那が冷静にツッコミを入れる。
「一週間ぶりだね、体調はもう大丈夫⁇」
優しい笑顔で心配してくれるのは悠斗くんで。
「うん、多分大丈夫。心配してくれてありがとう」
悠斗くんに笑って言うと。
後ろから誰かに抱きしめられた。
「俺よりも心配してたのはそこにいる逸輝なんだよ。ね、逸輝」
あたしを抱きしめてる逸輝に向かって笑いながら悠斗くんが言った。
「……え、そうなの⁇」