秘密のお姫様【完】
「………ん⁇この音って……」
微かに聞こえた車の音。
あたしはベランダに出ると校門をみる。
するとそこにはあたしの家の車が。
「え、もう来たわけ⁈」
「………瑠奈⁇ど、どうしたの⁇」
教室に入ると美那に聞かれる。
「………何が何だか分からないけど、あたしはもう帰るね」
「……は⁉帰るのか⁈」
「うん、ゴメンね‼あ、莉麻も来て‼」
「え、何であたしまで⁉」
あたしは驚いてる莉麻の手をとって教室を出ようとする。
「お姉ちゃんに言われたの‼あ、みんな明日ね‼」
「璃菜さんに⁉って、ちょっと‼あ、またね‼」
強引に莉麻の鞄を持ち莉麻を引っ張って校門まで行くと。
「瑠奈様、莉麻様、お帰りなさいませ」
夏希さんは優しく笑うとあたし達を車へと促した。
「夏希さん、何かあったの⁇」
「なんで、あたしまで⁉」
車に乗ったあたし達は夏希さんにすぐさま聞く。