秘密のお姫様【完】
ーーーーアレから3日後。
「瑠奈〜、お弁当食べよー‼」
「うんー‼食べる〜♪」
美那に返事をして立ち上がる。
荷物を持って莉麻達と教室を出る。
いつものごとく中庭でお弁当を食べて。
あたしは日本史の教科書を出して読み始めた。
………テストまで残り1日ですからね。
気が付けばテストは明日に迫って居て。
あたしも今回は全力で満点を取りにいくから少し焦る。
成績は下げられたくないし。
………でも、日本史なんて今から勉強始めるんだよなぁ。
得意だからってちょっと甘くみてた。
まだ時間はあるし、大丈夫かな⁇
パラパラと教科書の範囲のページを流し読み。
「………んー、ここならイケるかも♪」
少し微妙な部分だけ読んで、教科書を閉じる。
「………どうしたの⁇」
ふと視線を感じて閉じた教科書から目線を挙げると。
あたしの事をマジマジと見る莉麻と美那と目が合う。