秘密のお姫様【完】



あたしが帰ろうと教室から出ようとするのをみた美那が不思議そうに聞いてくる。





「今日はちょっと……ね」




それにあたしは苦笑いで答えると。





「………言ってないんだね」




「………だって逸輝の反応が恐ろしくて」




「あー、疲れた〜!なんで掃除なんて面倒くさいものがあるのよ‼」




美那と話して居ると莉麻が文句を言いながら掃除から戻ってきた。





「「おかえり……」」




「あれ瑠奈、まだ帰らなくていいの⁇」




「あ、ヤバイ行かなきゃ‼莉麻あとでね⁇美那は明日ね〜‼」




莉麻と美那にそう言って教室を出ようとしたら。





「瑠奈、帰るぞ」




「………あ……」




逸輝が迎えに来てしまった。





「あちゃー、遅かったわね瑠奈」




「……コレはもう、逸輝くんに説明するしかないね」




………せ、折角逸輝にバレない様に帰れるかと思ったのに。




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