秘密のお姫様【完】



「……へ⁇え、ちょっと⁉︎」




「ほらほら、帰るわよ。ルナちゃん♪」




お姉ちゃんに逸輝からあっさりと解放されて。





腕を引かれて教室の入り口まで来ていた。





「ごめんねぇ♪あ、莉麻ちゃん後はよろしくねぇ〜♪」




莉麻にそう言ってあたしの腕を引いてどんどん歩いていくお姉ちゃん。





「え、ちょっとー‼︎あ、バイバイ!!!」




咄嗟にどんどん遠ざかる後ろの教室に向かって叫んでおくと。





お姉ちゃんも馬鹿兄貴に向かって叫ぶ。





「隼人、あたしがルナちゃん連れて先に帰っちゃうわよ〜」




お兄ちゃんを煽るように笑いながら言ってます。





「な、はあああ⁉︎そうはさせるかよ、璃菜‼︎」




見事に煽られてるお兄ちゃんは。





「……ッチ。莉麻ちゃんごめんな瑠奈の事貰ってくな‼︎」




明らかに今舌打ちしたよね⁉︎





それも確実に逸輝に向かってだよね⁉︎





腹立つ〜‼︎馬鹿兄貴の癖になんなんだよ‼︎





え、なんで聞こえるのって⁇





そりゃあ、歌姫なんて言われるくらいですから。





耳はかなり良いんです♪





って、舌打ちと莉麻に対する時の違い‼︎





というか、貰ってくってなんだ貰ってくって!!!





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