秘密のお姫様【完】



「はーい!後は任せてくださいっ♪瑠奈、後でね〜」




「い、イヤアアア!!!コッチ来んなあぁぁ!!!」




「待ってよ〜瑠奈〜‼︎」




「あははは!!!」




莉麻は手を振って3人を見送る。





廊下では、瑠奈の絶叫とそれを追いかける隼人の声。





そして爆笑している璃菜の笑い声が響いていたのだった。





「……瑠奈、大丈夫なの⁇」




「あー、大丈夫よ!いつものことだから」




美那の問い掛けにさらりと莉麻は答える。





「なー、なんか瑠奈ちゃんスッゴイ絶叫しながら走ってたけど、何があったんだ⁇」




不思議そうにしながらやって来たのは。





「その後ろからニッコニッコしながら追いかけるイケメンとめっちゃ笑ってる美人が居たけどさ」




美那の彼氏海斗くんと。





「成宮さん半泣きだったよあれ」




莉麻の彼氏悠斗くん。





「大丈夫よ〜校門に行くまでに瑠奈が何かしらするんじゃない⁇」




そう言って校門の方を窓から見ると。





「瑠ー奈ー‼︎」




「だーかーらー‼︎コッチ来んなって言ってんでしょー!!!」




校門の方に向かいながらまだ続いてる追いかけっこ。




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