秘密のお姫様【完】
そして、次の瞬間。
普段の瑠奈からは想像も付かない行動をとったのだ。
「……いい加減にして、馬鹿隼人!!!」
ーーバキィッッ!!!
見事な回し蹴りを食らわせたのだった。
「……ね、だから言ったでしょ。大丈夫って」
その一部始終を教室から見ていた莉麻達。
「アレ、瑠奈ちゃんなの⁇」
「そうよ〜⁇」
「普段の成宮さんとは言葉遣いも違うし、考えられないな」
「瑠奈があーなるのは隼人さんだけだからね〜」
「……つか、佐山あの2人知ってんの⁇」
逸輝の問いかけにクスクスと笑って。
「知ってるも何も。みーんな知ってるはずよ⁇」
悪戯っ子の様にクスクスと笑いながら焦らす莉麻。
「美那は分かってるものね⁇」
「まあね〜。初めは驚いたけど」
頷きつつ苦笑いの美那。