秘密のお姫様【完】
それに、なんだか身体が暑い。
夏だから⁇でも、こんなに暑くなるかな⁇
「……瑠奈、大丈夫⁇」
「……へ⁇あ、うん!大丈夫だよ〜」
美那達に心配させないように振る舞う。
そうしてどうにか、体育は乗り切る事が出来た。
良かった、これで少しは休める。
体育が4時間目で良かったかもしれない。
お昼食べれば良くなるはず。
食べれるか分からないけどね。
……でも、ここで安心したのがいけなかったみたいで。
………あ、ヤバイ。
そう思った時にはもう遅くて。
視界が大きく揺れたかと思ったら、真っ暗になって。
あたしの記憶はそこで途切れた。
ーードサッ‼︎
「……瑠奈⁇ってる、瑠奈!!!」
「……どうしたのよ⁇って瑠奈ッ‼︎瑠奈ったら!!!」
美那と莉麻の呼び掛けにピクリともしない瑠奈。
「え、……美那、この子スッゴイ熱あるわよ⁉︎」
「何で、倒れるまで気が付かないのよ瑠奈っ‼︎」