秘密のお姫様【完】
ここであたしがお嬢様である事は秘密。
だから、夏希さんもあたしをLunaとしてここでは扱うのだ。
「夏希さんこそお疲れ様です、さっきの撮影どうでしたか⁇」
あたしが聞くとフフっと笑いながら、
「いつものよりよかったです。ですが、少し声が小さかった様に感じました」
と意見を言ってくれた。
……やっぱり声がちょっと小さかったか。
今日の撮影はCM用で別に作られたPV。
次の普通のPVの撮影の時はもう少し声を出さなきゃ。
そんな事を考えつつ、次のレコーディングに向かう。
ーーーーー数時間後。
レコーディングが終わり、夏希さんと車に乗る。
「瑠奈様、本日も大変お疲れ様でごさいました」
「夏希さんこそお疲れ様でした」