秘密のお姫様【完】
「まず、何で今日1日中教室に居なかったわけ⁇」
「………休み時間は色々あって」
逸輝くん怖いよー⁉︎泣きそうだよ〜!!!
「フーン⁇色々ねぇ………」
「コピーとか、先生の所とか色々と……」
必死に説明する。
「だから、別に逸輝から逃げてた訳じゃないんだよ⁉︎」
「昼休みは⁇」
「昼休みは………」
………何やってたっけ⁇
「あ、お姉ちゃんに呼び出されて」
「呼び出されて⁇」
「その後、電話して」
「電話して⁇」
「そしたら昼休み終わってた」
「………」
なんか黙っちゃったぞ⁇
いや、事実を言っただけなんだけど。
「………もう、いい」
溜息吐いて諦めた様な逸輝。
「え、何が⁇」
だけど私にはまったくよく分からなくて聞き返すと。
「………何でもない」
そう言われたら何も言えないじゃん。