秘密のお姫様【完】
「莉麻、美那教室行こっ‼」
「えっ⁈瑠奈⁇」
「ちょっと、瑠奈⁉」
慌てる2人を引っ張ってあたしは王子から逃げる様に校舎へと向かった。
あたしは教室に入って自分の席に着くと、思いっきり突っ伏す。
……あぁ、何やってるんだか。
あたしが自己嫌悪に陥っていると、美那達が席へとやって来た。
「瑠奈、どうしたの」
「あたしが話しかけても無視してたのに。突然ここまで、引っ張ってこられるんだもの。ビックリしたよ」
「うぅ、2人共ごめんね……」
「別にいいけど、なんであんな行動をとったのか、しっかり話してもらいましょうか⁇」
「瑠奈、王子の事ずっと見てたもんね〜。洗いざらい吐いてもらおうか⁇」