秘密のお姫様【完】
偽王子から逃れようと動いてみるけど、挟まれたまま。
そんなあたしを偽王子はジッと見ていたと思ったら。
次の瞬間フッと意地悪な笑みを浮かべる。
「ルナちゃんなんでこんなに遅かったのかな⁇」
「それはあんたのせいでしょう⁇」
「俺のせい?どうゆう事かな?」
笑顔で聞いてくるけど、目が笑ってない‼
「だ、だってメールには南棟に来いとしか書いてなかったから‼」
「だから⁇」
「南棟の何処に来いって書いてなかったから分からなかったのよ‼」
偽王子の笑顔が怖くて目をそらす。
「お前もしかして迷子になってた⁇」
明らかにバカにした様に聞いてくる偽王子に腹が立つ。