秘密のお姫様【完】



「……」




「ここで無言って事はホントなんだ⁇」




クスッと笑うこの偽王子。





「って言うかルナちゃんここに連れてきたとき、俺だって分かってなかったよね⁇」




「……う、うるさい‼」




「うるさい?そんな事言って良いと思ってるのかな⁇」




「ーーー分からなかったわよ‼でも分かるわけないでしょ⁉」




あたしが叫ぶ様に言うと、偽王子も切り替えしてくる。





「だからってさっきのはないんじゃない?ルナちゃん」




「………むぅ」




偽王子のくせになんなのよ‼悪魔だ悪魔‼





全く言い返せなくて悔しくなってきた。





「……もう降参する⁇」




余裕な顔でそう言ってくる偽王子を最後の抵抗としてキッと睨みつける。





でもあたしの睨みなんてまったく効いてない様で、平気な顔をしている。




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