秘密のお姫様【完】
4章
☆歌声とご褒美☆
あたしがそう言うと、今まではご機嫌だったのに不機嫌になった逸輝。
……あれ、なんかやっちゃったかなー⁇
考えてみるけど全く思い当たる節がない。
「俺は王子様じゃねえし」
不機嫌そうに言う逸輝。
「あ、やっぱりそうなんだ」
「やっぱりってなんだよ」
あたしの勘は当たってたみたい。
でも、さっきよりも逸輝の機嫌が悪くなってる様な⁇
「何でって……勘⁇なんか今朝見たときに胡散臭かったから」
別に隠す事でもないので、思っていた事を素直に言う。