恋を始めたのんちゃんは。
次の日
「はい、では今からクラスの学級委員を決めたいと思います。やりたい人は挙手!」
威勢のいい声を出すのは、クラスの担任原恵(ハラ メグミ)先生。
未だ独身の37歳。
そんな声を出している先生に対して、クラス中はしーんと静まり返っていた。
そりゃそうだよね。誰も学級委員なんかやりたくないにきまって…
「…俺やります」
…っていたーー!!
えっうそっ!?こんなめんどくさい仕事自分からやるって人なんかいるの!?
そんな人よっぽどの変わり者だけだよぉ!
「さっすがひなっちゃん!」
「日夏カッコいいーーっ」
「イケメーン!」
男子は学級委員がすぐ決まったことが嬉しかったのか、その手を挙げた男子に野次を飛ばしている。
…ん?今、日夏って言ったよね?
日夏って昨日言ってた日夏だよね?
…えぇぇぇぇぇぇぇ!?
私は日夏って人を勝手に『小山と話すきっかけを作ってくれた神様』と決め付けていたから、驚きを隠せなかった。
…日夏ってそんな変わり者なんだ。
えぇーびっくりだ。神様だと思ってたのに…。
ショックーーーー…。
…勝手に驚き勝手に悲しんでた私は、とりあえず日夏って人を見てみたいと思い、みんなが注目してる方に顔を向けてみた。
すると…。