【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
それから私が蓮の髪をセットしたり、支度を手伝ってあげた。


「蓮!ネクタイ結んであげる‼」


「あ?俺普段ネクタイしねぇけど」


「いいじゃん‼ほら、結び方教えて?」


「しらねぇのかよ」


蓮は笑いながら私の前に立ってネクタイの結び方を教えてくれた。


「こう?」


「……上出来。さんきゅ」


ーチュッ


不意打ちでされた。


「もう!何してんのさ‼ほら、行くよ‼」


私は蓮の手を引っ張り部屋を出て玄関に向かった。


早くに起きたためつーくんたちはまだ寝ているようで。


黙って出て行くのも嫌だったから書き置きして行った。


私たちの為に早く起きて車を出してくれた馨さんにお礼を言って車に乗り、私の家に向かった。

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