【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「…2人も族なの?同じ?」


「うん、違う族なんだけどね。」


「じゃ、じゃあ敵…ってこと…?蓮たちとも…?」


私が顔を顰めたら、蓮が頭を撫でてくれた。


「あははっ…それはないよ美怜ちゃん。

言っただろ?蓮司たちの姫ってことは俺たちの姫でもあるって。

つまり、俺たちは同盟組んでる族ってこと。

助け合ってやってるんだ。それは代々続いてることだから争うことは無いよ。」


「そうなんだ……朝陽と大河の族って?」


「俺の族は猪王-イオウ-!朝陽の族は狐王-コオウ-!

俺らどっちも総長ってとこだな!」


大河が自信満々に言う。


「でもそれじゃあ…なんで私が朝陽たちの姫なの?

2人にも姫っているんじゃないの?」


「俺たちには姫が今んところいねぇからなぁ!朝陽のとこも。

だから今全力で守んなきゃいけねぇのが美怜ってとこだな〜

俺たちは同盟組んでっから、3つの族に姫ができたら三人とも守るって使命があんの」

< 139 / 438 >

この作品をシェア

pagetop