【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「落ち着け美怜。お前の顔こいつらにだけでも覚えて貰った方が良いと思っただけだ。

何もねぇよ。心配すんな。」


蓮が優しく背中をさする。


「そうだよ。美怜ちゃん。俺たち蓮司の彼女が見たかっただけなんだ。」


「そうそう!特に響がな!」


「ちげぇーっつの!お前だろーが大河」


「まぁ、1番見たかったのは俺だな〜」


朝陽、大河、響くん、大和くんが私を安心させる様に言った。


「その言葉…信じていいんだね?」


その答えは皆の顔を見て安心できた。


…でも、その安心は錯覚で……


本当は不安に覆い尽くされてるなんて自分自身、気づきもしなかった。


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