【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
そう言えば、小さい時とか中学の時こういうこと良くあったかも…。


ーーー小さい頃。


私が藤田家に住むようになってからの頃。


組の皆もひろくんもさっちゃんも大和くんもみーんな優しくしてくれた。


ひろくんとさっちゃんは私を本当の娘の様に接してくれた。


大和くんは妹のように接してくれた。


組の皆は家族の様に接してくれた。


それが嬉しかった…けど、寂しくも感じてたんだ。


パパとママが恋しくて空き部屋に隠れては泣いた。


見つからない様に。こっそり。


涙が止まらなくて、ここだけでは泣こうって思った。


みんなの前で泣かない代わりに。
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