【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「なんつーか…気配でもねぇけど…俺、何か忘れてねぇか?」
「何も忘れてないと思うけど…?」
さゆりが不思議そうにしていた。
「もしかして、ワイン忘れたのか?!」
翼が必死で聞いてくる。
「手に持ってんだろーが!ったく………?!」
微かに……ほんの微かだけど俺には聞こえたんだ。
懐かしいあの子の声が。
俺を呼んでる気がしたんだ。
ーーーーーひろくん。
「何も忘れてないと思うけど…?」
さゆりが不思議そうにしていた。
「もしかして、ワイン忘れたのか?!」
翼が必死で聞いてくる。
「手に持ってんだろーが!ったく………?!」
微かに……ほんの微かだけど俺には聞こえたんだ。
懐かしいあの子の声が。
俺を呼んでる気がしたんだ。
ーーーーーひろくん。