【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「ごめんね?…黙っていなくなったりして。

凄くお世話になったのに…恩知らずで……。

本当にごめんなさい!」


私は目いっぱい頭を下げた。


「美怜、顔上げろ。お前が元気って分かっただけでも嬉しいよ。

でも…何で居なくなったんだ?

何も告げずに……今までどこで何してたんだよ?」


言うべきか…言わないべきか。


「そのことなんだけど…美怜。お前は全てを話す心の準備できてるか?」


蓮が私の方を向いて問いかけた。


え?……心の準備。

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