【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
蓮の手をぎゅっと握ると握り返してくれた。


「あのね、さっき神田の人間が来たの。

それで…私の全てを知ってるって。

狼王に関わってることも、ひろくんたちに会ったことも。たぶん全て…。

蓮の名前も知ってた。

彼はきっと今の私の行動を許さないと思う。

このまま何もないなんて絶対に無い…蓮どうしよう…?

狼王の皆に…つーくんたちやひろくんたちに何かあったらどうしよう…?!

私…蓮に何かあったらって思うと…不安でたまらないよっ…」


後ろを振り向き蓮に抱き付いた。


蓮たちがいなくなるなんて絶対に嫌…


私はあの人が会いに来ることだけは話さなかった。


私自身、彼と話をしたいと思ってたから。
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