【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
蓮は私の背中をリズム良く叩きながら言った。


「なぁ、美怜。…俺を誰だと思ってる?

俺はお前から離れるつもりなんて微塵もねぇから。

お前が嫌だって言っても捕まえる。

翼たちなら大丈夫だ。普段言わねぇけど……あいつら強ぇから。

狼王だって強いのわかってんだろ?

誰が総長やってると思ってんだよ!

なんも心配することはない。

お前は黙って俺の隣にいりゃあいいんだよ。わかったか?」


半ば強制的な言葉だったけど…凄く力強くて暖かかった。


「うん。ありがとう蓮」


そう言って私から蓮にキスをした。
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