【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「…ぐすっ…うぅ…」


溜まりに溜まったものが溢れ出てきた。


今日のことは本当はすっごく悲しかった。


今でもパパとママの話を聞くとどうしても弱くなる。


みんなの前では泣きたくなかった。


弱いところを見せたくなかった。


やっぱり私は守ってもらってばかりなんだって気付いたらすごく情けなかった。


「私っ…ダメだなぁっ…なんでこんなに弱いんだろ…」


止まれ涙…!


暫く涙が止まらず泣いていると、


ーガヂャ


扉が開いた。
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