【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「鍵閉めろって言っただろ。」


振り向かなくったって分かるさっきまでいた蓮の声だ。


「な、何かした?」


泣いていたことを知られたくなくて蓮の方を向かなかった。


「お前泣いてる気がして戻ってきた。」


っ…蓮にはお見通しなんだね?


「な、泣いてなんかっ…」


すると、座り込んでいる私を後ろからぎゅっと抱きしめてくれた。


「バレバレだっつの。つーか、1人で泣くなって。

お前が我慢してたのも知ってるし。

泣き虫。」


「な、泣き虫なんかじゃ…ないもん」


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