【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
どうしたらいいのっ…


私は…これじゃあ皆の側にいられない…


「どうして…もう皆の側に…いられないじゃない‼︎」


テーブルにあったティーカップや紙を全て床に投げ捨てた。


「落ち着いて美怜。

いられないんじゃなくて…

いるべき存在じゃないんだよ?

君は…神田の人間。

片桐や藤田…他の組にはいてはいけない人間なんだよ。

狼王にさえいるべきじゃない。

君がいることで傷付く人間が増えていくだけ…」


彼は私を抱きしめた。


あぁ…そうか。


私は自惚れ過ぎていたんだ。


やっぱり私は…1人で居た方が良かったんだ。


あの時きちんと断っとくべきだった。


ひろくんが迎えに来てくれた時も…


龍平と付き合った時も…


狼王に入った時も…


蓮と付き合った……時も……
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