【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「ごめん…美怜。お前が無事ならそれでいいんだ。」


そう言うと蓮は私をソファに寝かせ自分も転がった。


そして強く抱き締めながら頭を撫でる。


あぁ……この温もりをもう感じられないんだ。


もう……触れられなくなるんだ…。


強い想いが溢れ出てきて私自身も蓮に縋り付いた。


「蓮、私のこと…好き?」


これは龍平から離れる時同じ事を聞いた気がする。


蓮は私に何て言ってくれる?


私のこと好きでいてくれる?


あなたを裏切ろうとしている私を好きでいられる?


私は……あなたを好きでいることを…やめるよ。
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