【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「美怜ちゃん!戻ってください‼︎」

「美怜ちゃん?!」


下に居た子達が私を慌てたように見る。


「皆、大丈夫。落ち着いて。」


あまりにも冷静な私に怪訝そうにしていた。


「困るなぁ。そんなに構えられちゃあよ。

俺が一人で乗り込むように見えるか?


………狼王の総長さんよ?」


私の後ろを見ながら話す紅林斗真。


「何しに来た。お前の答えようによってはここで潰す。」


鋭い目つきで殺気を放つ蓮。


「まぁまぁそんな殺気立つなよ。

俺は迎えに来ただけだから。」


「迎えに来た?」


後から降りてきた葉佑がすかさず問い出す。
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