【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「美怜…こっち来い。」


蓮が手を差し出す。


ありがとう、蓮。


いつも救いようの無い私に手を伸ばしてくれて。


その手を掴めたらどれだけいいのだろう。


でも、もう決めたから。


私の為にどうか……心を傷めないで。


私は蓮の手を振り払った。


「私、斗真が好きなの。

狼王なんかより、鬼神にいたいの。

と言うか……ふふっ……もうここは飽きたから。

だから斗真について行く。もう、蓮はいらないわ♪」


そして私は斗真の首に腕を回しキスした。


それに応えるように斗真もしてきた。
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