【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「もう、感情なんかいらない。

あなたに助けなんか求めたくもない。

私に構わないで!」


この部屋から出ようとした、その時


ーグイッ


強く腕を掴まれ近くのソファーに倒された。


そして両手首を片方の手だけで掴まれ、頭の上に上げられた。


「何だよその目。

嫌いだなぁその目。その態度。

俺を馬鹿にしてんのか?なぁ…どうなんだよ‼︎」


ーパシンッ


………っ……。


叩かれた頬が熱を帯びていく。


「いいか。俺に逆らう奴は女だろうと、例え俺のものでも容赦しねぇ。

この細っこい首なんか捻り潰せんだよ。」


「くっ………あっ……」


私の首に当てた手が力を強めていく。

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