【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「……はいはい。悪かったよ斗真。

だから勘弁してくれ。」


そして秋人は私から除けて部屋を出て行こうとする。


その途中、秋人が斗真に何か耳打ちをしていたのを黙って見てた。


耳打ちをされて、斗真の顔を見たら悔しそうな…悲しそうな表情をしていたのを私は見逃さなかった。


「斗真…」


私が呼ぶといつもの顔に戻り私の隣に座る。


「悪かったな美怜…何もされなかったか?」


いつもとは違う斗真に一瞬戸惑った。


「大丈夫だよ…?」


そう言うと安心した様に微かに笑っていた。
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