【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
私はすぐさま、迎えを呼んだ。


西口さんは10分くらいで来てくれ車に乗り込んだ。


「西口さん。あの人は今家にいる?」


ちらっとこちらを見た西口さんは、


「えぇ。いますよ。自室で仕事なさってます。」


「そう…ありがと。」


そう言って車があの家に着くのを待った。


「着きました。」


西口さんがドアを開けてくれる。


車から降り、玄関先に向かうと組の人たちに挨拶された。


それを軽く交わしてあの人の部屋へまっすぐ向かう。


ーコンコン


扉をノックすると、


「どうぞ。」


そう一言だけ返ってきたので扉をそっと開けた。
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