【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「えっ?!ちょっと…誰…よ!」


私はただただ腕を引っ張られ、人影のない駐車場にあった車の後部座席に乗せられた。


私を引っ張った人はサングラスにキャップ、マスクをしていたため最初は誰か分からなかった。


でも気づいた。


あの手の感触。


温もり。


私が忘れるわけがない。


「……何で」


一言そう言うと、その人はマスクを外し、キャップとサングラスも外した。



「お前に会いに来たんだよ。ばーか」










「ばかはどっちよっ……蓮…!」
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