【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「私…戻る」


そう言ってドアを開けようとすると、


「行かせるか」


蓮に後ろから抱き締められた。


「離して!もう話す事なんて無いんだから‼︎

やめてよ!迷惑だよ…こういうことされると。」


「…さすがにお前を取り戻すにはまだ早い。

けど今日は俺が話あんだよ。

黙って聞いとけ」


蓮は抱き締める力を強めた。


「俺は必ずお前を取り戻す。

その為にはまだ準備が必要だ。

それに。俺は今でも美怜…お前が好きだ。

お前が嫌でも俺は今度こそ離しはしねぇ。

だから待ってろ。

迎えに行く。絶対に。」


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