【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「蓮司さ、仲間庇ってちょっと怪我しちまったんだよ。

そんな大したことないから大丈夫、すぐ行くと伝えろって…

そう言ってた。」


大河が顔を顰めた。


「まさか…あの銃声?

ねぇ…蓮撃たれたの?!

私…蓮のとこ行かなきゃ!」


「待って美怜!」


そう言って私の腕を掴んだのは大和くんだった。


「蓮司は撃たれてない。

誰も撃たれてないから…

蓮司が、先に行けって。

だからさ美怜。蓮司を信じて行こう?

それにあいつは柔じゃない。

な?」


そうだ…私蓮のこと信じるんだった。

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