【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「ママ、怜矢って?」


「ふっ…あはは!

怜矢は父違いの君の弟だよ美怜!」


怜さんが笑いながら小さな男の子を連れてきた。


弟?


「私に弟なんて…」


「これが事実だよ美怜。

姉さんは三年前、俺のところに急に来てね。

何かと思ったら金に困ったって。

お腹の中に子供ができて困ってるんだって…ふふっ…可笑しいよね。

自分で俺を見捨てたくせに。

俺にすがってきたんだ。

だから俺は姉さんを良いように使う。

これは姉さんの罰なんだよ…!」


なんて汚い人なんだろう。


すると、


「ママ〜ぁ」


弟…怜矢がママに近づこうとした。
< 347 / 438 >

この作品をシェア

pagetop