【完】続・狼王〜全国一の暴走族とわたし〜
「来たか、美怜。

うん…綺麗だ」


「ありがとひろくん!

でもどうしてひろくんが…ここに?」


「ん〜?…俺はお前の父親だからな!

つっても、遠矢には勝てねぇけど。」


………っ


そんなことない!


「ひろくん…ありがとう。

ひろくんは…自慢のお父さんだよ?

育ててくれてありがとう。お父さん」


「くっ…美怜〜!

幸せになれよ?!

おめでとう」


そう言ってひろくんはぎゅってしてくれた。


うん。幸せになる。


ありがとね、私のお父さん!


そして、


「では、扉を開けます」


女の係りの人が扉を開ける。


私はひろくんの腕に手を掛けた。
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