神様修行はじめます! 其の三
畳の上にちょこんと座った絹糸が、片手で顔をクシクシと撫でながら視線をそらした。


・・・ねぇ。なんだかものすごく、その態度が何かを訴えてるんですけど。


そーゆー態度をとられたら、余計に気になっちゃうんですけど!?


「ちょっと絹糸?」

「永久は、のぉ・・・」

「彼がどーしたのよ?」

「う、うむ・・・・・・」

「きーぬーいーとー!」

「非常に素直、かつ積極的に、自分の花嫁を選んでおる」


・・・・・・・


はあああぁぁ―――っ!!?


素直かつ積極的ぃぃ!!?


な、なによそれっ!!? どーゆー事なのよっ!!?


あたしはドスッとコブシで畳を思いっきり殴りつけた。


「つまり彼ってば、喜んで自分のお嫁さん探しをしてるってわけぇ!?」


「小娘落ち着け。こんな時こそお前が冷静に・・・」


「冷静も平静も衛星もあるか――っ!」


なんなの!? それは!


それじゃあたしの立場はどうなるのよ!?

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