神様修行はじめます! 其の三
ボコボコボコ―――――!!
雪原の中から黒い塊が次々と弾丸のように噴き出した。
怒涛のペンギン集団。
まさに、その姿は弾丸。
恐ろしいほどのスピードと跳躍で、空中の巨大顔面達に飛び掛っていく。
逆立つ頭の毛と眉毛のような黄色い飾り羽根が、ジャキィ!っと倍以上に伸びた。
先端は鋭利に尖り、切れ味の良い刃物のようだ。
その凶器の頭が次から次へと、競い合うかのように高速スピードで体当たりしていく。
瞬く間に巨大顔面達は千切り状態だ。
抵抗して攻撃し返そうとしても、なにせアンソニー達の数は圧倒的。
もう、周囲が真っ黒に染まるほどだ。ケタが違う。
しかもどんどん増えていくし。 大軍勢の一斉総攻撃だ。
一秒間にどれほどの回数で切りつけているんだろうか。
踏み散らされる雪の白。
荒ぶり猛る黒い大軍団。
あたしは口をポカンと開いて、その様子を見守るばかり。
息継ぐ間もない連続攻撃に、巨大顔面は成すすべもなく斃れて散っていった。
いつの間にか、牛達を襲っていた敵も全部片付いてる。
あっけないくらいだ。
ほんのわずかの時間で、今までの喧騒が嘘のように周囲には静けさが戻っていた。
ぺ・・・・・
ペンギン、最強・・・・・
猛っていたペンギン達は静まって、ぷるぷるっと首を振る。
そうすると頭の毛や黄色の飾り羽根がしゅるるっと元通りになった。
「どうやら全部終わったようですわね」
「そ、そうなの?」
「周囲の敵が全滅すると、ああやって元通りになりますの」
つまり敵を皆殺しにしたヤクザが、血塗れのドスをブルッと振るって仕舞うようなモン?
うわあ~・・・すっごいリアル。
あたしは感心するやら半分呆れるやら。
もうどんな反応すればいいのやら。
凍雨君も声も出せずに呆然とペンギン軍団を眺めている。
分かるよ、凍雨君。ペンギン、凄すぎだね・・・。
あたし達って、頑張ったけど影薄い・・・。
雪原の中から黒い塊が次々と弾丸のように噴き出した。
怒涛のペンギン集団。
まさに、その姿は弾丸。
恐ろしいほどのスピードと跳躍で、空中の巨大顔面達に飛び掛っていく。
逆立つ頭の毛と眉毛のような黄色い飾り羽根が、ジャキィ!っと倍以上に伸びた。
先端は鋭利に尖り、切れ味の良い刃物のようだ。
その凶器の頭が次から次へと、競い合うかのように高速スピードで体当たりしていく。
瞬く間に巨大顔面達は千切り状態だ。
抵抗して攻撃し返そうとしても、なにせアンソニー達の数は圧倒的。
もう、周囲が真っ黒に染まるほどだ。ケタが違う。
しかもどんどん増えていくし。 大軍勢の一斉総攻撃だ。
一秒間にどれほどの回数で切りつけているんだろうか。
踏み散らされる雪の白。
荒ぶり猛る黒い大軍団。
あたしは口をポカンと開いて、その様子を見守るばかり。
息継ぐ間もない連続攻撃に、巨大顔面は成すすべもなく斃れて散っていった。
いつの間にか、牛達を襲っていた敵も全部片付いてる。
あっけないくらいだ。
ほんのわずかの時間で、今までの喧騒が嘘のように周囲には静けさが戻っていた。
ぺ・・・・・
ペンギン、最強・・・・・
猛っていたペンギン達は静まって、ぷるぷるっと首を振る。
そうすると頭の毛や黄色の飾り羽根がしゅるるっと元通りになった。
「どうやら全部終わったようですわね」
「そ、そうなの?」
「周囲の敵が全滅すると、ああやって元通りになりますの」
つまり敵を皆殺しにしたヤクザが、血塗れのドスをブルッと振るって仕舞うようなモン?
うわあ~・・・すっごいリアル。
あたしは感心するやら半分呆れるやら。
もうどんな反応すればいいのやら。
凍雨君も声も出せずに呆然とペンギン軍団を眺めている。
分かるよ、凍雨君。ペンギン、凄すぎだね・・・。
あたし達って、頑張ったけど影薄い・・・。